模擬授業

日時:令和5年10月28日(土)

参加人数に限りがございますので、受講をご希望の方は事前申込をお願いします。

当日参加もお待ちしております。

※定員に達した場合は、当日の参加募集を行わない場合がございます。


授業内容:第1部(13:00~14:00)

 国際関係学部


橋本勝先生

子どものいじめ統計の 30 年を振り返る

実施場所:一般教育学部棟1階2106教室


日本で全国的な子どもたちのいじめに関する調査が行われるようになってから、

およそ 30 年が経過しました。もちろん、30 年以上前にも、あるいは、もっと前の

時代、例えば戦前の日本社会においてもいじめはあったでしょう。しかし、子ど

もたちのいじめが、社会問題として捉えられ、その防止のための法律が作られた

のは最近のことです。そこで、この 30 年の間に、いじめのとらえ方や定義がどの

ように変わったのか、いじめそのものの特徴に変化が見られるようになったのか、

そうした変化を、私たちは、どのような教育課題として考えていくべきなのか、

みな様と検討したいと思います。

薬学部

尾上誠良先生

薬物の生体内運命:クスリのリスクを回避する

実施場所:一般教育学部棟1階2107教室


「クスリ」を逆に読むと「リスク」(risk) となります.薬効と副作用は表裏一体で,使い方

によっては副作用が発生します.薬効と副作用リスクを正確に把握し,安全にクスリを使う

ためには,服用後にクスリが体内をどのように移動するのか詳細に知る必要があります.ま

た,クスリの体内での動きをコントロールすることによって副作用回避が可能になり,国内

外で「クスリのかたち」について精力的な研究開発が行われています.本講義では,(1) 体

内のクスリの動きと薬効・副作用の関係,(2) 副作用リスクを回避する新しい「クスリのか

たち」に焦点を当ててお話しをしたいと思います.

授業内容:第2部(15:00~16:00)

経営情報学部

竹下誠二郎先生

企業戦略としての CSR(企業の社会的責任)~社会的責任の卓越した評判で成長~

実施場所:一般教育学部棟1階2106教室


あなたの携帯の電池に含まれているコバルトは 8 歳の坊やが命がけで掘り出した

ものかもしれません。あなたが口にしているチョコは誘拐された子供らによって

採られたカカオを原料としているのかもしれません。

CSR(企業の社会的責任)の認識は日本が大幅に遅れている分野で、「CSR は本

業とは別個に行う慈善活動やボランティア」という、間違った定義をしているケ

ースが多く見られます。CSR はコーポレートアイデンティティの確立を行い、ス

テークホルダーから ESG(環境・社会・ガバナンス)における企業評価を高める

役割を担っています。企業が信頼を得ることは、その持続的な成長につながり、

そしてそれは SDGs(持続可能な開発目標)の向上に貢献します。

食品栄養学部

増田修一先生

肉・魚・野菜の焦げ、また食べ合わせでできる発がん物質

実施場所:一般教育学部棟1階2107教室


がんの要因としてイメージするのは、「喫煙」ではないでしょうか。しかし、私たちが毎日、

食べている食品中にも様々な発がん物質が含まれています。肉や魚を焼いた際の焦げ中に

は、発がん性を持つ HEATOXs(ヒートックス)と呼ばれる物質が含まれています。また、

焦がした野菜やパンにも HEATOXs が生成します。さらに、焼き魚とホウレンソウの汁物

を同時に摂取すると胃の中で発がん物質ができることも分かっています。本模擬講義では、

食品の安全性、特に食品中に含まれる可能性のある発がん物質とその対策について紹介致

します。

看護学部

加藤京里先生

バイタルサイン測定の技術

実施場所:一般教育学部棟1階2109教室


多くの生命徴候(vital signs)の中で、人の生命力を数値として共通理解できる代表的なも

のは「体温」「脈拍・心拍数」「呼吸数」「血圧」です。看護専門職者は、看護の対象の状態

を把握するために、これらを正確に測定する技術を身につけておく必要があります。また測

定結果の意味を理解し、看護援助につなげていく力が求められます。

今回は、看護学部の1年生が基礎看護技術の授業で学修する「バイタルサインの測定」につ

いて模擬授業を行います。ご参加の皆様には、自分が、あるいは家族が体調不良になったと

きに役立つ、身体のサインを読み取る方法をお伝えしたいと思います

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